完全無穴になった。直腸ガンによるストーマ手術(人工肛門)は想定外。人生初の入院生活と人工肛門(ストーマ)となって退院するまでのてんまつ記。

直腸ガン>人工肛門2年経過。

直腸ガン>人工肛門2年経過。

''大腸内視鏡検査。’’

内視鏡は直腸がんストーマとなってからは通常の肛門からはしない。
お腹に造設した人工肛門から内視鏡を挿入する。
昨年も人工肛門から内視鏡を入れて検査をしたのだが
人工肛門になってからは二度目の検査だ。

前回(去年)の検査では鎮静剤がよく効いて
多少“ハイ”な気分で受診できたことを思い出す。

午前8時20分に説明会が始まった。
今回もマグコロールPという2リットルの水溶液を飲むところからスタート。
飲むのはこれで3回目だが、年々飲みやすくなっているのか
慣れてきたのか、ぐいぐい飲めるようになってきた。

マグコロール

およそ1時間で1リットルを飲み、次の1時間でまた1リットルを飲む。
朝の8時半ごろから、同じ時間帯の4人で飲み始めた。
30代の若者と60代前半、もう一人は70代だった。

2時間過ぎる頃には70代の方は、もう腸内がきれいになったからと
内視鏡検査室へ呼ばれた。
彼は同時に胃カメラと内視鏡検査をするのだと言っていた。
胃カメラと内視鏡検査が同時に受けられるとは知らなかった。

この二年間、健康診断の時は胃の検査を断ってきた。
二回とも別々の病院だったが受診前に
「人工肛門の場合、バリュームが固まるとどうなるだろう」と相談すると
「心配だから止めときましょう」と二カ所とも先生がそう言った。
まだまだ健康診断を受けるストーマ(身体障害者)は稀なのだろう。
従って胃の検査はしばらくしていない。

今回は腸内がきれいになるのに時間がかっている。
様子を見た看護師さんが追加で飲むようにと
また600ccほどのマグコロールを持ってきてくれた。
飲み始めから2時間半ほど経っている。


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隣に座っていた30代の彼はマグコロールが苦手だと言い、飲むのが遅れていたが
この半年間で10キロも体重が落ちたことで健康診断医から大腸内視鏡を受けるようにと
この病院へ回されたと心配そうに言っていた。

2年半前に半年で6キロ体重が落ちて検査を受けたら直腸ガンだと言われたことを思い出す。
体重が落ちたというと、医者の先生は先ず内臓のがんを予測するようだ。

3時間ほど経ってやっと許可が出た。
他の三人に比べ一番遅かった。

早々と終わった70代の彼は「胃も大腸も異常なしでした」といって帰って行った。
30代の彼が終わって戻って来たので「どうだった?」と聞くと
「異常なしでした」。でも・・・「じゃぁ何だろう」と、また不安そうにしていた。

やっと検査室から名前を呼ばれた。
今回の内視鏡では鎮静剤(麻酔)は少ししか使用しなかったようだ。
「先生、去年と同じくらいか、もっと多めでもいいから」というと
年齢のことがある様なことを看護師と話されていたようだが
点滴で入れたのは去年より少なめだったようだ。ハイにはならなかった。

腸内にカメラと空気を入れるので違和感があったがスムーズに終わり
「異常なしです」とポラロイド写真を渡された。

内視鏡 画像

廊下へ出ると60代の彼の奥さんが心配そうに立っている。
彼はまだ検査室だという。
実は彼の大腸に2センチくらいのポリープが見つかったので
本人は詳しい説明を聞いているところらしい。
改めて来院して切除する事になりそうだと話してくれた。
「ご心配でしょうが、大丈夫ですよ」とご挨拶をして別れた。

着替えて、トイレでパウチを設置し、外科の 渡部先生の所へ行くと
「順調のようでよかったね。」
「一年後にまた診ましょう」
「今回と同じで超音波から」
「術後、5年間は毎年様子見たいですから」
「もう少しおつきあいさせてください」
そう言われ、一年後の予約を入れてくれた。

何事もなくてよかった。これでまた、一年間は安心できそうだ。
結局、病院を出たのは二時過ぎだった。
昨日の夕飯以降、食べてない・・・
終わると食券をくれる病院があった事を思い出す。
大船でビールを飲んで帰ろう・・・。

本日の診察料:1,769円




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